台湾の鉄道「座席販売数」制限緩和、観光列車は条件付き飲食OK コロナ感染抑え込む



日本の在来線特急に相当する台湾鉄路の「プユマ号」。【画像:ヤンリー/写真AC】

台湾交通部は8月30日、観光業などに対する新型コロナウイルス感染拡大防止の制限措置について、一部緩和すると発表した。鉄道関係では座席販売数の制限緩和などを行う。

日本の新幹線に相当する台湾高速鉄道は列車の座席販売数を定員の70%に制限していたが、これを80%に緩和。日本の在来線に相当する台湾鉄路も80%に緩和したほか、観光列車は条件付きで飲食可能とした。このほか、駅の無料エリアではソーシャルディスタンスの確保を条件に飲食エリアとして開放できるとした。

台湾では5月以降、変異ウイルスのアルファ株の流入で感染者が急増したが、マスク着用の義務化やレジャー施設の営業停止などを罰則付きで実施。8月25日には海外からの渡航者を除き新規感染者が3カ月ぶりにゼロになり、感染拡大を抑え込んだ。

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