北広島市内に千歳線の新駅、2027年度末にも開業へ JR北海道が検討状況を発表



JR北海道は12月11日、北広島市が設置を要望している千歳線・上野幌~北広島間の新駅について、検討状況を発表した。開業まで時間がかかることから、当面は北広島駅の改修で対応する。

千歳線の上野幌~北広島間に設置される新駅のイメージ。【画像:JR北海道】

新駅は1面4線で、内側の2・3番線に隣接する島式ホームを設ける。外側の1番線と4番線はホームを設けず、新駅を通過する列車が走る。また、駅の千歳寄りには2・3番線から入線できる引き上げ線を設置。札幌方面からやってきた新駅終着の列車が折り返しできるようにする。

工事費は概算で80億~90億円。地元が設置を要望する「請願駅」となることから、工事費は請願者が負担することになる。工期は約7年と想定。2020年度中に建設が決まり、2021年度から着手した場合、開業予定時期は2027年度末になるという。

新駅は北広島市内にある総合運動公園の近くに設置。2023年にはプロ野球の北海道日本ハムのボールパークがオープンする予定だ。ボールパーク来場者の交通分担率は、JRが39%(1万3500人)、自動車が34%(1万2000人)、バスが20%(7000人)、徒歩や自転車などが7%(2500人)と想定されている。

新駅の設置候補地。【画像:JR北海道】

新駅の設置はボールパークのオープンには間に合わせないことから、当面は北広島駅を改修してボールパーク来場者の輸送に対応する。同駅の改修費用は約9億円。下りホームの延伸や駅舎の改修、エレベーター改札口の新設などを行う。工事期間は2020年9月頃から2022年12月頃までの予定。