名鉄名古屋本線・岐南~名鉄岐阜間の都市計画変更が決定 高架化で踏切13カ所解消



岐阜県と岐阜市はこのほど、名古屋鉄道(名鉄)名古屋本線・岐南~名鉄岐阜間の高架化とそれに関係する道路の都市計画変更を決定した。現在は事業認可に向けた準備が進められている。

高架化に伴い廃止される茶所駅と加納駅の中間に整備される統合駅のイメージ。【画像:岐阜県】

この都市計画は、岐南~名鉄岐阜間の2.9kmを都市計画区間として線路を高架化するもの。途中の茶所駅と加納駅は廃止し、両駅の中間地点に統合駅(仮称)を新設する。これにより13カ所の踏切を解消し、道路渋滞の緩和と市街地の一体化を目指す。

岐南寄り約0.4kmと名鉄岐阜寄り約0.4kmは「連立付帯事業区間」とし、事業主体は岐南寄りが岐阜県、名鉄岐阜寄りが岐阜市になる。残る約2.1kmの区間は、岐阜県を事業主体とする連続立体交差事業(連立事業)として高架化を図る。

昨年2019年11月に岐阜県、岐阜市、名鉄の3者が高架化の事業主体などに関する覚書を締結し、具体化に向けて本格的に動き出した。都市計画変更の告示日は今年2020年3月31日付け。

3者は今後、事業認可を経て仮線建設のための用地買収手続きに入ることを目指す。

高架化区間の平面図(北は右側)。【画像:岐阜県】
高架化区間の縦断面図。【画像:岐阜県】