豊肥本線・大分~滝尾間「新駅」大分市がアンケート調査を実施へ 30年前から要望



豊肥本線の大分~滝尾間に設けることが構想されている新駅の想定位置(赤)。【画像:国土地理院地図、加工:鉄道プレスネット編集部】

大分市は6月24日、JR豊肥本線の大分~滝尾間で浮上している新駅の構想について、住民などを対象にアンケート調査を行う考えを明らかにした。7月下旬に実施し、調査結果を12月に公表する方針だ。

大分駅と隣接する駅の距離は、日豊本線の西大分駅が2.5km、牧駅が3.3km、久大本線の古国府駅が2.6km。これに対して豊肥本線の滝尾駅は5.1kmで、ほかの隣接駅に比べ長い。

大分~滝尾間の中間地域(下郡地区)は区画整理で住宅開発が進み、古くから駅の設置を求める声が上がっていた。30年前の1991年には、沿線住民で構成される「下郡駅建設促進委員会」が住民約9000人の署名を集めてJR九州に新駅の整備を働きかけたことがある。

2020年6月、大分市議会建設常任委員会が新駅設置の市民請願を採択し、実現に向けた動きが活発化している。現在の構想では、大分駅から約3kmの場所にある下郡地域の境目公園付近に新駅を設けることが考えられている。

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