一部運休中の日田彦山線で「A列車で行こう」ツアー 三角線の列車が「出張」



三角線を走る「A列車で行こう」。【画像:JR九州】

JR九州は3月3日、「『A列車で行こう』で巡る! ほろ酔い日田彦山線の旅」と題したツアーを実施する。沿線自治体の7市町と連携し、日田彦山線の活性化を目指す。

ツアーは日田彦山線を含む小倉~添田間を往復。通常は三角線(熊本県)で運転されている観光特急「A列車で行こう」の専用車両で運転する。車内のバーカウンターを使用し、沿線のお酒やおつまみなどを振る舞う。日田彦山線沿線の食材を使ったオリジナル弁当も付く。

定員80人(最少催行人員74人)で、旅行代金は小倉発着で大人8800円・子供7000円。申し込みはJR九州営業部の法人旅行センターで受け付けている。

日田彦山線は、日豊本線の城野駅(北九州市小倉南区)から久大本線の夜明駅(大分県日田市)までを結ぶ68.7kmのローカル線。昨年2019年にも、熊本県内で運行されているSL列車「SL人吉」の客車を使って日田彦山線を旅行するツアーが行われている。

2017年7月に発生した九州北部豪雨の影響で路盤が崩壊するなどの甚大な被害が発生し、いまも添田~夜明間が運休中。復旧方法をめぐり、JR九州と沿線自治体の調整が難航している。