中国・成都で「全自動スマートトレイン」公開 最高160km/hの通勤列車、窓に交通情報を表示



中国中車が開発した「全自動スマートシティトレイン」。【画像:中国中車】

中国の成都(四川省)で4月22日に開かれた国際工業博覧会で、新型車両「全自動智慧市域列車」(全自動スマートシティトレイン)が公開された。科技日報などが伝えた。

大都市の中心市街地と周辺の衛星都市を結ぶ通勤路線への導入を想定し、中国中車グループが開発した。最高速度は160km/h。成都の1時間通勤圏の整備に寄与するという。

高速鉄道向けの車両「復興号」と同じ高強度構造の車体を採用。騒音軽減技術も導入されている。車両の長さは先頭車が約24m、中間車が約23m。8両編成(モーター付き6両・モーターなし2両、全長約186m)の場合、座席定員は404人、最大定員は2956人だ。

発車や停車、車庫への入庫を自動化した。また、窓と一体化した有機ELディスプレイを使って車窓に交通情報を表示したり、動画を流したりすることができるという。