山陽電鉄・大塩駅「ドアカット」2月28日終了 ホーム延伸で全ドア開扉、不便を回避



山陽電鉄は2月22日、本線の大塩駅(兵庫県姫路市)で実施している「ドアカット」について、2月28日限りで終了すると発表した。

大塩駅の上りホーム(延伸前)。後部1両(右)がホームにかからずドアカットを行っている。【画像:山陽電鉄】

ドアカットは駅の停車時にドアを開けず締切扱いにすること。列車の編成が停車するホームより長い場合、ホームにかからない車両のみドアカットすることが多い。ドアカットされた車両に乗車した場合、ドアが開く車両に移動して乗り降りしなければならない。

山陽電鉄は1991年のダイヤ改正で特急列車の一部を6両編成化。当時の大塩駅は上りホームが4両編成までしか対応していなかったため、後部2両のドアカットを始めた。その後、1997年に上りホームを1両分延伸し、ドアカットは後部1両に。今年2022年2月19日、さらに1両延伸して6両対応ホームになり、ホームにかからない車両がなくなった。

ドアカットは2月28日限りで終了になるため、それまでは後部1両がホームにかかる状態ながらドアカットされる。3月1日からは「長年にわたりお客さまにご不便をおかけしておりました」(山陽電鉄)ドアカットを取りやめ、すべてのドアを開けるようにする。

大塩駅の平面図と今後の予定。【画像:山陽電鉄】

大塩駅ではホーム延伸のほか橋上化などの鉄道駅総合改善事業が実施されており、昨年2021年12月に新しい橋上駅舎の使用を開始。2022年3月1日から北側エレベーターも使用を開始する予定だ。姫路市が整備する南側の駅前広場は夏頃に使用開始の予定。

《関連記事》
山陽電鉄・大塩駅「ドアカット」来年3月解消へ 橋上駅舎の完成でホーム延伸
山陽電鉄・高砂市域の高架化検討が本格化へ 高砂駅南側の駅前整備も