各地の工事現場で作業所が閉鎖、中断 新幹線や鉄道高架化などの工事にも影響か



新型コロナウイルスの感染拡大を受け、各地の工事現場で作業所が閉鎖され、工事が中断しているケースが増えてきた。建設業界の雇用情勢の悪化のほか、整備新幹線やリニア中央新幹線、各地の連続立体交差事業(鉄道の高架化や地下化)の工事スケジュールにも大きな影響が出そうだ。

清水建設は4月13日、新型コロナウイルスの緊急事態宣言の対象地域(7都府県)にある作業所をすべて閉鎖する方針を表明。その後4月16日には、緊急事態宣言の対象地域が全国に拡大し、7都府県に6道府県を加えた13都道府県が新型コロナウイルスの特定警戒都道府県に指定されたことから、特定警戒都道府県の作業所についても緊急事態宣言が終了するまでのあいだ、閉所する方針とした。

鹿島建設も4月17日、原則として5月6日までのあいだ、全国の現場を閉所する方針を表明。ただし緊急性の高い工事や作業時間に制約があるなど特殊な事情がある工事は、工事を継続する場合もあるとした。大林組も同日、5月6日までの施工中断などを発注者と協議する対象地域を、国内全域に拡大することにしたと発表した。