姫路モノレール「代替新駅」認可 山陽本線・姫路~英賀保間、5年後の開業目指す



JR西日本は1月14日、兵庫県姫路市内の山陽本線・姫路~英賀保間に設置する新駅について、鉄道事業法に基づき事業基本計画の変更認可を申請した。2026年春の開業を目指す。

新駅の位置。かつて姫路モノレール(赤)が乗り入れていた手柄山中央公園に隣接する。【画像:国土地理院地図/加工:鉄道プレスネット編集部】

新駅は姫路駅から約1.8km、英賀保駅から約2.8kmの場所に設置。駅の南側には手柄山中央公園があり、同公園のアクセス駅になる。橋上駅舎と12両編成に対応した相対式ホーム2面、エレベーター2基を設置。ホーム上の屋根の長さは6両分にする。

現在の手柄山中央公園は、1966年に開催された姫路大博覧会の会場跡地を再整備したもの。博覧会の開催にあわせて姫路駅と手柄山を結ぶ市営モノレール(姫路モノレール)が開業したが、利用者が少なく1974年に休止。そのまま1979年に廃止された。新駅は事実上、姫路モノレールの代替になる。

手柄山中央公園内にある姫路モノレール手柄山駅跡。車両が保存されている。【撮影:草町義和】

姫路市によると、山陽本線の姫路~英賀保間の距離は約4.6km。市内の平均駅間距離(約2.1km)の2倍以上となっており、市内外から多数の来場者がある手柄山中央公園の公共交通でのアクセス向上も課題になっているという。同市とJR西日本は2016年、新駅の検討を進めるとした覚書を締結。これまで調査が行われてきた。