JR西日本が新型電気式気動車「DEC700形」導入 ハイブリッド対応も視野に技術検証



DEC700形のイメージ。【画像:JR西日本】

JR西日本は6月25日、新型車両「DEC700形気動車」を導入すると発表した。1両編成1本を広島支社の下関総合車両所新山口支所に配置する。

DEC700形は、ディーゼルエンジン発電機で発電した電力でモーター駆動して走る電気式。バッテリーを搭載したハイブリッド方式への変更も可能な構造としている。JR西日本の車両の標準的な塗色のうち、「中国地域色」と呼ばれる黄色をベースカラーにした。

JR西日本によると、電車・気動車のシステム統合によるメンテナンス技術の効率化や、機械部品の削減による運行時・メンテナンス時の安全性・安定性の向上を目指す。また、従来の工法よりもユニット化を進めており、運転台や機器室をユニットとして車両に組み込むことで工期の短縮やコスト低減が期待できるという。

DEC700形の動力方式。電気式だがハイブリッド方式への変更も可能だ。【画像:JR西日本】

JR西日本は今後、次世代車両への転換に向け、DEC700形を使った試運転や各種性能確認試験、将来に向けた各種技術検証を行う予定だ。DEC700形の営業運転への導入の可能性や導入路線、導入時期は明らかにしていない。

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