JR北海道「SL冬の湿原号」2月もディーゼル機が牽引 破損部品を新規製作→また破損



蒸気機関車「C11形171号機」の故障でディーゼル機関車の牽引に変更して運転されている釧網本線「SL冬の湿原号」について、JR北海道は1月31日、2月も引き続きディーゼル機関車が牽引すると発表した。

ピストンリングが破損したC11 171。【画像:akiaji/写真AC】

「SL冬の湿原号」はC11 171のピストンリングが破損したため、1月22日から牽引機をC11 171に変更して運転されている。

JR北海道によると、ピストンリングを新たに製作して試運転を行ったところ、再び破損した。C11 171は1940年の製造から80年が過ぎており、各部品は車両に合わせた調整を行っていることから、解体や分解などを慎重に行う必要があり、調査に時間がかかっているという。同社は引き続き原因究明を続け、対策を講じるとしている。

ディーゼル機関車で運転する日は2月4~13・18~20・23~27日。2月27日までの指定席は2月1日5時からみどりの窓口で発売しているが、指定席券売機とネット予約サービス「えきねっと」では発売を見合わせている。

JR北海道によると、3月4日以降の運転日の指定席発売も見合わせるという。今後の運転計画や指定券の発売日などは決まり次第案内するとしている。

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