来春「引退」185系の記念企画きょう開始、ヘッドマーク集めるピンバッジラリーなど



JR東日本の東京支社と横浜支社は11月17日、特急「踊り子」で運用されている185系電車が来年2021年春で定期運用から引退すると発表した。これに先立ち両支社は、185系の引退記念企画「メモリアル185(いっぱーご)EXPRESS TRAIN MEMORIAL185)」を始める。

1982年から1985年まで、東北・上越新幹線の大宮暫定開業時に上野~大宮間で運転されていた「新幹線リレー号」(左)。おもに185系が使われていた。【撮影:草町義和】

今年2020年11月18日の14時、特設ウェブサイトを開設。185系の40年の足跡や、車両の細部の開設、185系で使用された歴代ヘッドマークで運勢を占う「ヘッドマーク占い」(12月以降)、185系で運用されている特急「踊り子」の動画(来年2021年1月以降)などのコンテンツを展開する。SNSでは特設ツイッターを開設し、横浜支社のフェイスブックページでも185系の記念企画を展開する。

引退記念企画「メモリアル185」のロゴマーク。【画像:JR東日本】

東京駅や上野駅など首都圏のおもな駅では、写真展「メモリアル185系おもいで館」を展開。今年2020年11月18日から来年2021年3月末まで、飲料の自動販売機や駅構内ポスターなどで展開する。

今年2020年11月21日からは、ピンバッジラリーを開催する。185系がデザインされたトートバッグ(2980円)をJR東日本の駅構内コンビニエンスストア「NewDays」(ニューデイズ)などの指定店舗で購入し、歴代ヘッドマークをデザインしたピンバッジ(各440円)を各駅の「ニューデイズ」で購入し、トートバッグに装着する。ピンバッジは11月21日、12月19日、来年2021年2月27日の3回に分けて販売される。

このうち「踊り子」ヘッドマークのピンバッジは「踊り子」「L特急踊り子」「モントレー踊り子」の3種類あり、いずれもトートバッグとのセット販売(3980円)のみ。今年2020年11月21日から「踊り子」付きが我孫子駅、「L特急踊り子」付きが熱海駅、「モントレー踊り子」付きが前橋駅のニューデイズで販売される。また、「団体」「試運転」など文字だけのヘッドマークをデザインしたピンバッジはJR東日本のネットショップ「JREMALL」で販売される。

トートバッグのイメージ。【画像:JR東日本】
ピンバッジにデザインされるヘッドマークと販売店舗。【画像:JR東日本】

このほか、185系をデザインしたキーホルダーやマスクなどの記念グッズを11月21日から販売。来年2021年1月15日からは、大船軒などによる記念駅弁が首都圏のおもな駅で販売される。

特急「踊り子」で運用されている185系。【撮影:草町義和】

JR東日本が定期運転の特急列車で運用している車両のうち、国鉄時代に製造されたのは特急「踊り子」の185系のみ。JR東日本は「踊り子」の定期運用からの引退後も臨時列車などで185系を運用する可能性を残すが、2022年にもすべて廃車する方針だ。