京福電鉄(京都市)は8月26日、嵐山本線・北野線(嵐電)のダイヤ改正を実施する。コロナ禍からの回復状況などを踏まえ、運行本数や車両数を見直す。
嵐山本線ではラッシュ時間帯の運行間隔を見直す。現在は朝が5分間隔、夕方が8分間隔だが、ダイヤ改正後は朝8分間隔、夕方10分間隔に拡大する。その一方、朝ラッシュ時は現在の1両単行・2両編成の交互運行から全車2両編成に変更。夕方も現在の1両単行から2両編成に変わる。また、平日16~18時台と休日14~16時台を中心に2両編成で運行する。
北野線では通学時間帯の増便を実施。朝8時前後の約1時間、8分間隔で運転する。
嵐山本線の現在の運行本数は平日114往復、休日103往復。ダイヤ改正後は平日が7往復少ない107往復、休日が1往復多い104往復になる。北野線は平日・休日とも現在は102往復だが、改正後は平日が3往復減の99往復、休日は6往復減の96往復になる。
これに対して車両数は、嵐山本線で平日がいまより48両多い308両に。休日も56両多い262両になる。北野線は平日で6両減の198両、休日で12両少ない192両になる。
全体の運行本数はいまより減るが、輸送力は車両数の増加で10%ほど増強される。京福電鉄によると、2017年の結節改善・バリアフリー事業で阪急京都線との乗り継ぎ利便性が向上した西院駅の乗降状況やコロナ禍からの回復状況を踏まえ、ダイヤ改正を計画。とくに午後の時間帯、嵐山方面から京都市内中心部に向かう列車に利用が集中していることから、混雑の緩和を図るという。
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