東京メトロは6月2日、鷺沼車両基地(川崎市宮前区)で新型車両「18000系」電車を報道関係者に公開した。半蔵門線のほか同線と相互直通運転を行っている東急田園都市線や東武伊勢崎線(東武スカイツリーライン)で運用される。8月にデビューする予定。
車体や機器の構成などは、2月から有楽町線・副都心線で営業運転を開始した17000系電車とほぼ共通だが、車内外のデザインは一部異なる。半蔵門線で現在運転されている8000系電車や08系電車の「端正な表情」(東京メトロ)を受け継ぎ、直線的なデザインのヘッドライトを採用。半蔵門線のラインカラーであるパープルを使って車体や車内をデザインした。
半蔵門線の8000系電車より座席幅を広くしたほか、床の高さを低くすることで車両とホームの段差を縮小した。脱線した場合に自動で列車を停止させる脱線検知装置を搭載。総合指令所から走行車両の機器状態をリアルタイムで監視するシステム(TIMA)も導入した。
18000系は2025年度までに計190両(10両編成19本)の搬入が完了する計画。半蔵門線では現在、1981年にデビューした8000系と2003年デビューの08系電車が運用されているが、このうち8000系が18000系の導入に伴い順次引退する計画だ。
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