韓国は「水素列車」の実証実験に乗り出す。総額321億ウォン(約34億円)を投じて水素動力の車両や充電施設を整備し、2027年から試験運行を実施する。

韓国の国土交通部が9月30日までに発表した計画概要によると、実証実験を実施する線区は、京元線・漣川(ヨンチョン)~白馬高地(ペンマゴジ)の21.0kmと郊外線・大谷(テゴク)~議政府(ウィジョンブ)の30.3km。いずれも非電化路線だ。
実証実験で使用する水素列車は電気式の2両1編成。設計最高速度は165km/hで、運行最高速度は150km/hになる。定員は105~125人。1回の補給で600km走行できるという。車両の整備は韓国鉄道公社(コレール)が清涼里車両基地で行う。

また、京元線の漣川駅には多目的水素充電ステーションを2026年までに整備。水素列車だけでなく水素自動車などさまざまな水素モビリティで利用できるようにする。

国土交通部は実証事業の終了後、水素列車3編成を追加で製作。実証実験の線区で運行している老朽化した気動車を段階的に水素列車に切り替えるとしている。
国土交通部のチョン・ウィギョン鉄道安全政策官は「鉄道のカーボンニュートラル実現とサービス革新はもちろん、急成長する海外の水素鉄道市場を先取りするためには国内での水素列車の商用化を進めることが重要だ。関連制度の改善と技術開発の投資など必要な支援を拡大していく」としている。
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