高知の公共交通ICカード「全国交通系」移行を検討 独自カード「ですか」どうなる



高知県内の公共交通で利用できるICカード「ですか」の運営会社は1月13日、関連機器の更新にあわせ、JR西日本が展開している全国交通系ICカード「ICOCA」への移行を検討すると発表した。同日、一般からの意見募集を開始した。

とさでん交通の路面電車。【画像:PoN太/写真AC】

ですかは2009年にサービス開始。とさでん交通など高知県内の路面電車やバスで利用できる。JRの鉄道路線では利用できず、交通系ICカードの全国相互利用サービスにも対応していない。

ですかの運営会社によると、関連機器の次の更新時期は3年近く先の2028年末。更新継続やほかの決済方法への変更など、ですかを導入している交通事業者で構成される協議会で検討を進めてきた。

運営会社は「ですかのような地域独自ICカードは減少しつつあり、また、クレジットカードやQRコードも一長一短あることから、商業施設等でも利用できる全国交通系ICカード(10カード)が公共交通の決済手段として主流」になっていると分析。今後のキャッシュレスサービスはICOCAの導入を軸に検討を進めることにしたという。

JR西日本の全国交通系ICカード「ICOCA」。【画像:JR西日本】

運営会社は全国交通系ICカードについて「スマートフォンやクレジットカードがなくても利用可能」「コンビニやオンラインでチャージが可能」「全国の多くの公共交通で相互利用が可能」などの利点を挙げる。

全国交通系ICカードはクレジットカードのタッチ決済などに比べ導入・運用コストが高いとされている。これについて運営会社は「(全国交通系ICカードの)機能向上などもあり、高知県の運用実態に合わせて、再積算を行った結果、従来の想定と比べて抑制される見通し」「協議会が行った比較検討では、導入費用とランニングコストの15年間の合計費用は、ICカード『ですか』とほぼ同程度と試算」としている。

意見募集の期間は1月13~27日。ですか運営会社のウェブサイトからアクセスできる専用フォームで受け付ける。

運営会社は関連機器の更新時期を迎える2028年末までにICOCAを導入できるよう、高知県や市町村と協議を行う考え。導入する場合はICOCAとですかの併用期間を設けることを想定している。

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