JR西日本などは10月14日、徳島県内の路線バスに交通系ICカード「ICOCA」を導入すると発表した。導入時期は来年2026年3月中旬の予定。
ICOCAが導入されるのは徳島市営バスと徳島バス、徳島バス南部。徳島市営バスは全路線が導入対象で、徳島バスは高速バスを除く全路線に導入。徳島バス南部は丹生谷線に導入する。
定期券はICカード機能付きのバスICOCA定期券を販売する。券面に定期券情報は印字せず、販売時に内容の控えを発行する方式。スマートフォンやパソコンからバスICOCA定期券を購入できるサービス「iCONPASS」も導入する予定だ。
これにあわせ、定期券は停留所を指定する区間式から運賃を指定する金額式に変更する。指定した金額の区間ならどこでも自由に乗り降り可能。指定金額を超える場合は乗り越した分の区間運賃が必要だが、ICカードにチャージ残高があれば自動的に乗り越し分が精算される。
このほか、従来の紙の定期券と回数券はICOCAの導入に伴い販売を終了する。
徳島県内の陸上公共交通は路線バスのほかJR四国が運営する鉄道路線がある。JR四国は香川県内の路線を中心にICOCAを導入しているが徳島県内の路線には導入しておらず、ICOCAの導入は路線バスが先行することになりそうだ。
《関連記事》
・徳島市内のJR線高架化「新計画案」分割整備から一括整備へ、車両基地の移転先も変更
・JR四国と徳島バス「同じ路線」扱いに 牟岐線の一部、JRの切符で高速バスに乗車可能
・四国新幹線：大阪～大分（未来鉄道データベース）