タイ高速鉄道の開業「1年遅れ」へ 首都と北東部を結ぶルートの第1期区間



タイで事業中の高速鉄道の開業が少なくとも1年遅れる見通しになった。1月4日、タイの英字紙『バンコクポスト』が1月4日に報じた。

タイ高速鉄道の北東部路線には中国高速鉄道のCR400形をベースにした車両が導入されるとみられる。【撮影:草町義和】

この高速鉄道は、タイの首都バンコクとラオス国境に隣接する北東部のノンカイを結ぶ全長約600kmの路線。このうちバンコク~ナコンラチャシマの約250kmを第1期区間として工事が進められている。最高速度は250km/h。

『バンコクポスト』によると、第1期区間の工事の進捗率は昨年2025年11月時点で50%に達している。この区間は2029年に開業する予定だったが、ドンムアン・スワンナプーム・ウタパオの3空港を結ぶ鉄道プロジェクトとの調整や用地買収が難航。世界遺産のアユタヤ歴史公園付近では国連教育科学文化機関(ユネスコ)のガイドラインにあわせた設計の変更も必要で、開業は早くても2030年ごろになる見通しだ。

タイ高速鉄道の北東部路線(赤=第1期、緑=第2期)。【画像:OpenRailwayMap/OpenStreerMap、加工:鉄道プレスネット】

その一方、タイ国鉄(SRT)の関係者は第2期区間のナコンラチャシマ~ノンカイについて、第1期区間の長期化により得られた知見を生かすことで当初計画より早く完成させることができるとの考えを示したという。

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