流鉄も「JR東海の211系」導入 三岐鉄道に続いて「もと西武車」引退へ



流鉄(千葉県)は7月9日、211系電車を譲り受けたと発表した。改造のうえ、現在運用している車両を置き換える。

流鉄への回送のため電気機関車に牽引されて東海道本線を走る211系。【画像:流鉄】

流鉄が譲り受けたのは211系の4編成で合計8両。同社が公表した写真から、JR東海の211系のうち2両編成タイプの4編成とみられる。流鉄は「将来5000形電車と置き換えるため改造を施す予定」としているが、211系の導入時期や5000形の引退時期は明らかにしていない。

馬橋駅に到着した211系。【画像:流鉄】

流鉄は馬橋~流山の5.7kmを運営する私鉄。現在の車両は西武鉄道から譲り受けた新101系電車の改造車(5000形)で、2010年から2013年にかけ10両(2両5編成)が導入されている。

もと西武車の流鉄5000形。【画像:やちよかずさ/写真AC】

JR東海の211系は新型の315系電車の導入に伴い今年2025年3月までにすべて引退した。昨年2024年に三岐鉄道(三重県)が30両を譲り受け、このうち24両を営業車両として導入する計画。2025年5月から運用を開始しており、西武鉄道から譲り受けた現行車両を全車更新する予定だ。もと西武車をJR東海から譲り受けた211系で更新するケースは流鉄で2例目になる。

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