アストラムラインの新型7000系「納入完了」全車両が三菱重工製に



三菱重工業は2月12日、アストラムラインを運営する広島高速交通に対し、新型車両「7000系」電車の全144両(6両24編成)の納入が完了したと発表した。これにより開業時から運行されている6000系電車の更新が完了する。

7000系の最終納入分の第54編成。【画像:三菱重工】

三菱重工グループは2017年、老朽化した6000系などの更新用として7000系66両(6両11編成)を受注。2020年には最初に完成した車両が営業運行を開始するとともに、78両(6両13編成)を追加で受注した。最終納入分の24編成目(第54編成)は今年2025年2月4日から営業運行に入っている。

アストラムラインは1994年に開業。開業時から1997年にかけ6000系138両(6両23編成)が導入されたほか、1999年には1000系電車6両(6両1編成)が導入された。1000系は7000系のデビューにあわせて2020年に引退。6000系も順次引退し、現在残っているのは1編成(第18編成)だけになった。第18編成も来年度2025年度には引退する予定で、2025年3月に引退記念の乗車ツアーが行われる。

7000系の第32編成。【画像:三菱重工】
7000系の導入に伴い引退する6000系。【撮影:草町義和】

6000系は新潟鉄工所・川崎重工業・三菱重工の3社が製造。1000系は三菱重工が製造した。三菱重工は7000系の納入完了により「(アストラムライン)の車両はすべて当社製となりました」とアピールしている。

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