伊豆箱根鉄道・大雄山線の運賃改定「2024年3月16日」に 20~30円値上げ



伊豆箱根鉄道は12月25日、大雄山線(神奈川県)の運賃改定を来年2024年3月16日に実施すると発表した。改定率は14.5%。利用者が減少傾向にあるなか「今後も継続的に鉄道の輸送の安全安心の確保とお客さまの利便性向上、そして鉄道事業を健全に経営していくため」として値上げする。

2024年3月16日に値上げされる大雄山線。【撮影:草町義和】

普通旅客運賃の上限は8kmまでの区間で一律20円、8.1~20kmの区間で一律30円を加算。初乗り(3kmまで)は現行140円のところ160円に変わる。定期旅客運賃の上限は大人1カ月の場合、通勤定期で3kmまでの区間が1390円値上げの5090円で、19~20kmの区間は2940円値上げの2万2400円。通学定期は家計への負担を考慮するとして一律650円を加算する。

伊豆箱根鉄道は2022年9月に運賃改定を申請し、同年12月に認可された。駿遠線(静岡県)の値上げが今年2023年4月1日に実施されていたが、大雄山線は「過去3年間における各線での収支実績の違い等を考慮」(伊豆箱根鉄道)して後回しにされていた。

《関連記事》
伊豆箱根鉄道「運賃値上げ」認可 先に駿豆線、あとで大雄山線
伊豆箱根鉄道「芦ノ湖遊覧船」も富士急グループに 2023年3月から