大林組の水素輸送「鉄道切替」国内初、CO2排出量を8割以上削減



大林組は1月15日、水素燃料電池で使う水素の輸送に鉄道を使うことで、二酸化炭素(CO2)排出量を8割ほど削減したと発表した。同社によると、高圧ガス保安法など関係法令の制限・基準の範囲内での鉄道による水素輸送は国内初の取り組みという。

水素を搭載したコンテナが神戸貨物ターミナル駅に到着したときの様子。【画像:大林組】
鉄道コンテナに搭載された水素。【画像:大林組】
建設現場に到着した水素。【画像:大林組】

大林組は現在、岩谷産業が発注した研修施設(神戸市)の新築工事でCO2排出量の削減策に取り組んでおり、その一環として仮設の現場事務所に設置した水素燃料電池による電力供給を行っている。

従来は大分県九重町で製造している水素を月に1回、トラックで輸送していたが、JR貨物などの協力を受け、輸送経路の大半をトラックから鉄道に切り替えた。大林組によると、九重町~神戸市の1回の輸送にかかるCO2排出量はトラック輸送が0.347tだったのに対し、鉄道輸送に切り替えたことで0.062tに。8割以上の削減を達成したという。

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