JR東日本は10月12日、小海線(山梨県・長野県)に無線式列車制御システムを導入する。当初は4月に導入する計画だったが、新型コロナウイルスの影響で延期されていた。
無線式列車制御システムは、列車と地上設備が双方向の無線通信を行うことで列車同士の間隔を調整する保安装置。従来型の保安装置より地上設備をスリム化することができるという利点がある。
当初の計画では、4月19日の終列車後から切替工事を実施。4月20日の初列車から無線式列車制御システムの使用を開始する予定だった。その直前の4月14日、JR東日本は新型コロナウイルス感染症の拡大防止の観点から導入作業を中止すると発表。このほど半年遅れで導入日が決まった。
小海線は、中央本線の小淵沢駅としなの鉄道線の小諸駅を結ぶ78.9kmのローカル線。八ヶ岳などの山麓を走る高原鉄道として知られ、途中の野辺山駅は日本の普通鉄道の駅としては最も標高が高い位置にある。