越後線の新駅「上所駅」ダイヤ改正にあわせて開業 新潟駅「初の初乗り範囲」



新潟市やJR東日本新潟支社などは12月13日、JR越後線の新駅「上所駅」の開業日が来年2025年3月15日に決まったと発表した。同日実施されるJR線のダイヤ改正にあわせて開業する。

2025年3月15日に開業する越後線の上所駅(写真は工事中の2024年9月)。【撮影:草町義和】

無人駅で相対式ホーム2面2線。ホームの長さは6両編成に対応した125mで、3両分(60m)のホーム上屋と階段、エレベーターが設けられる。初日2025年3月15日の初列車(現行ダイヤベース)は、上りが新潟5時02分発の吉田行きで上所5時05分発。下りは吉田5時00分発の新発田行き普通列車で上所5時47分発になる。

上所駅は越後線・白山~新潟の信濃川右岸(南側)に設けられる新駅。隣接駅からの距離は白山駅から約1.6km、新潟駅から約1.5kmになる。現在の新潟駅から旅客運賃が初乗りの範囲(3km以内)に旅客駅が設けられるのは、これが初めてだ。

上所駅の位置。【画像:国土地理院地形図、加工:鉄道プレスネット】

白山~新潟の新駅構想は遅くとも40年前の1984年に浮上。2017年に新潟市とJR東日本が連携協定を締結したのを機に具体化に向け動き出し、昨年2023年3月の施行協定を経て同年6月に着工した。

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