台風10号の影響で被災した鉄道路線のうち、JR北海道の石勝線・追分~新得は9月4日11時ごろに運転を再開した。9月5日18時30分時点で運転の見合わせが続いているのは4社4線区。このうち私鉄の2社線区は再開のめどが立っていない。
上信電鉄(群馬県)は上信線・千平~下仁田で斜面崩壊の被害が発生。8月29日から同区間を含む南蛇井~下仁田で運転を見合わせており、バス・タクシーによる代行輸送を行っている。再開時期は未定だ。
小湊鉄道(千葉県)も小湊鉄道線・飯給~月崎で斜面崩壊が発生し、同区間を含む里見~上総中野が運休中。再開のめどは立っておらず、代行バスを運行している。鉄道・運輸機構が鉄道災害調査隊(RAIL-FORCE)を9月6日に派遣する予定。被災状況の把握や斜面対策に関する技術的助言といった支援を行う。
一方、JRの2社2線区は再開のめどが示されている。JR東日本の山田線は路盤流出などで盛岡~宮古の全区間が運休中。このうち盛岡~上米内は9月中旬には再開の見込みで、残る上米内~宮古も11月上旬には再開するとみられる。路線バスによる振替輸送が行われている。JR九州の指宿枕崎線(鹿児島県)では倒木の被害が発生し、山川~枕崎が運休中。バスによる代行輸送が行われている。9月6日の始発から全線再開の予定だ。
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