JR貨物の電気機関車EF65形「1000番台に復元」大宮車両所で撮影会・見学会



JR貨物の関東支社は1月13日、大宮車両所(さいたま市、大宮駅西口から徒歩10分)で「EF65形式直流電気機関車の撮影会」「EF65形式直流電気機関車見学会」を有料で開催すると発表した。引退したEF65形2000番台2両が1000番台だったころの姿に復元され、撮影と見学ができる。

EF65形の2000番台。【撮影:草町義和】

大宮車両所の開所130周年を記念し、EF65形2000番台の2065号機(もと1065号機)と2139号機(もと1139号機)の外観がかつての塗装で復元される。2065(1065)号機は1987年、JR貨物発足直後のころに塗り替えたときの姿に。2139(1139)号機は国鉄時代の1984年ごろ、宮原機関区に所属していたときの姿になる。

関東支社によると、復元に際しては図面や写真により、当時に近い姿に近づける。ただし異なる部分もあり、一部は複製した部品を使用しているという。

EF65 1065のJR貨物発足時の塗装イメージ。【画像:JR貨物】

撮影会は2月24日、午前の部(9時30分~11時30分)と午後の部(12時30分~14時30分)の2部制で開催し、合計60人を募集する。参加費は6万円。

見学会は2月26日~3月1日の期間、午前の部(9時30分~11時30分)と午後の部(13時30分~15時30分)の2部に分けて実施。機器操作体験(空ノッチ、ブレーキ操作など)や運転台・外観の見学・撮影などが行われる。参加費は5万円。各部5人を募集する。

撮影会・見学会ともに、JR貨物ウェブサイトの報道資料に記載されている申込フォームで受け付ける。締切は1月26日17時。

EF65形は1965年から1979年にかけ308両が製造された国鉄の電気機関車。直通電化線区で「ブルートレイン」と呼ばれた寝台列車や貨物列車を牽引した。製造時期や用途により仕様が異なり、1000番台は500番台の貨物用をベースに重連総括制御機能を標準で搭載。寒冷地対策も施した。0・500番台と異なり先頭中央部にドアを設けたのが外観上の特徴だ。

100km/h超で運転する車両にドライブレコーダーの搭載が義務づけられたのを受け、JR貨物は100km/h以内で運用している1000番台を2012年から改番。元の番号に1000を加算して2000番台としている。

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