JR東日本の水戸支社は2月18日、水郡線(茨城県・福島県)で実施している「サイクルトレイン」の実証実験を3月で終了し、4月2日から本格実施(通年実施)に移行すると発表した。利用できる駅などサービス内容が一部変わる。
現在の実証実験は実施区間が上菅谷~磐城棚倉間と上菅谷~常陸太田間で、上菅谷・常陸大宮・常陸大子・磐城棚倉・常陸太田の5駅で乗り降りできる。4月2日からの本格実施では、実施区間を上菅谷~磐城石川間と上菅谷~常陸太田間に変更。乗降可能駅は磐城棚倉駅を除外し、磐城石川駅を新たに加える。
利用できる日は従来通り土曜・休日で、列車の混雑が予想されるなどの理由で対象外の日や期間を設ける場合がある。対象外の日の詳細は専用ウェブサイトで案内する。
利用できる列車も一部変わる。上菅谷~常陸大子間は始発から最終まで利用できる。常陸大子~磐城石川間は下りが常陸大子発6時57分~15時39分、上りが磐城石川発8時02分~16時39分。上菅谷~常陸太田間は下り上菅谷発7時32分~17時07分と上り常陸太田発7時52分~17時27分になる。
利用方法は従来通り事前登録制で、専用ウェブサイトで申込みを受け付ける。利用料金は無料。列車に自転車を固定するためのバンドの貸出は引き続き行う。また、利用駅や時間帯に制限があることから「万が一、自転車の故障など、お客さまの予期せぬトラブルが発生した場合」(水戸支社)に備えて自転車専用の袋(輪行袋)の貸出も行う。
水戸支社は昨年2021年5月から、自転車を輪行袋に入れずそのまま列車に乗れるサイクルトレインの実証実験を水郡線で始めた。同支社によると、多くの客がサイクルトレインのサービスを利用するとともに、サイクリスト客が安全・快適に列車内で過ごせることが確認できたことから、実証実験を本運用に移行することを決めたという。
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