JR西日本は8月17日から、博多南線（福岡県）を走る一部の列車に設置されている個室を、普通車自由席として利用できるようにする。
個室を利用できるのは、8月17日～11月30日の平日、朝夕通勤時間帯の7本。上り博多南発7時33分・8時6分・8時46分の博多行きと、下り博多発17時25分・17時52分・18時22分・18時52分の博多南行きで利用できる。JR西日本は、個室のドアは開いたまま利用することや、室内での会話を控えめにするよう呼びかけている。
博多南線は、博多～博多南間8.5kmを結ぶ路線。山陽新幹線の車両基地回送線として1975年から使用開始した。1990年、車両基地に隣接して旅客駅を設け、新幹線の車両を使用した旅客列車の営業運転を開始。福岡都市圏の通勤路線となっている。
個室を利用できるようになる列車は、2000年に運転を開始した「ひかりレールスター」用の700系7000番台電車（E編成）で運転されている。全車両が普通車だが、8号車には4人用の個室を設けている。通常、博多南線で運用する場合は利用できないようにしていた。
博多南線は、営業上は特急列車しか走らない在来線の扱い。博多～博多南間の所要時間は8～10分で、運賃200円と特急料金100円の合計300円で利用できる。個室を利用する場合も同じだ。