水戸市内の常磐線・内原駅「農家」イメージの橋上駅舎を整備へ 15年で利用者2倍に



JR東日本の水戸支社は9月18日、水戸市内にある常磐線の内原駅について、水戸市と南北自由通路・橋上駅舎化工事の施行協定を締結したと発表した。今月9月から工事に着手し、2023年春頃の使用開始を目指す。

内原駅の新しい橋上駅舎のイメージ。【画像:JR東日本】

駅のある内原地域は農業が盛んなことから、新しい橋上駅舎は農家をイメージしたデザインに。屋根は現在の駅舎の形状を引き継ぎ、大屋根にすることで豊かな内部空間を作り出し、街並みや近隣の住宅街の街並みへの調和を図るという。

鉄道施設(約580平方m)にはコンコースと駅事務室、旅客トイレを設置。上下各ホームに11人乗りのエレベーターを1基設ける。また、都市施設(約700平方m)として幅4m、長さ40mの南北自由通路を設置。南口と北口の駅前広場に、それぞれ11人乗りエレベーター1基と公衆トイレ、多機能トイレを設ける。

駅の南北を結ぶ自由通路のイメージ。【画像:JR東日本】

内原駅は1889年に開業。1日平均乗車人員は2000年度が約1600人で、2004年度には約1400人まで落ち込んだ。駅の近くに大型ショッピングセンターがオープンした2005年度以降は大幅に増加。2019年度は15年前のほぼ倍となる約2800人となっている。水戸市は第6次総合計画で、内原駅を「賑わいと交流を創出する拠点」と位置付けている。