日田彦山線BRT「待合ブース」7駅のデザインが決定 各地の特色を木材で表現



JR九州は11月30日、日田彦山線BRT(BRTひこぼしライン、福岡県・大分県)の7駅に設置する待合ブースのデザインを決めたと発表した。

添田駅の待合ブースのイメージ。【画像:JR九州】

BRTひこぼしラインには計37駅が設けられるが、今回発表されたのは添田・彦山・筑前岩屋・大行司・宝珠山・大鶴・今山の7駅の待合ブースのデザイン。駅ごとに木材を活用して地域の特色を表現する。7駅以外のBRT駅には沿線の添田町・東峰村・日田市をイメージしたBRTひこぼしラインのオリジナル駅サインを設置する。

7駅の待合ブースのデザインは次の通り。

●添田駅 デザインコンセプト:やまなみ
長さ・厚さの異なる木材を組み合わせて山々が重なり連なる景色を表現

●彦山駅 デザインコンセプト:頭襟(ときん)
三大修験道のひとつである英彦山の麓にあることから、山伏が頭に付けている「頭襟」を表現

彦山駅の待合ブースのイメージ。【画像:JR九州】

●筑前岩屋駅 デザインコンセプト:めがね橋
日田彦山線のBRT化区間にある多連アーチ橋を表現

筑前岩屋駅の待合ブースのイメージ。【画像:JR九州】

●大行司駅 デザインコンセプト:小石原焼
小石原焼の「とびかんな」模様を規則的なスリットで表現

大行司駅の待合ブースのイメージ。【画像:JR九州】

●宝珠山駅 デザインコンセプト:さくら
木材と桜色の透過パネルを組み合わせて桜並木を表現

宝珠山駅の待合ブースのイメージ。【画像:JR九州】

●大鶴駅 デザインコンセプト:酒枡
積み上げられた酒枡をイメージしたデザイン

大鶴駅の待合ブースのイメージ。【画像:JR九州】

●今山駅 デザインコンセプト:大肥川・三日月山
地域の自然を長さ・厚さの異なる木材の組み合わせで表現

今山駅の待合ブースのイメージ。【画像:JR九州】

BRTひこぼしラインは来年2023年夏頃に開業予定のバス高速輸送システム(BRT)。福岡県添田町と大分県日田市を結ぶ。2017年の九州北部豪雨で路盤が崩落するなど甚大な被害が発生し運休中の日田彦山線・添田~夜明(久大本線の日田駅まで乗り入れ)の代替交通機関になる。釈迦岳トンネルを含む彦山~宝珠山は線路敷地を転用した専用道を走り、その前後の区間は一般道を走る。

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