日田彦山線BRTの駅「鉄道の3倍」に 添田~日田、鉄道より25駅増



水害で運休中の日田彦山線・添田~日田(福岡県・大分県)をバス高速輸送システム(BRT)に転換する「日田彦山線BRT(BRTひこぼしライン)」について、バス停留所(BRT駅)の設置計画が決まった。従来の鉄道12駅に加え25駅増設して合計37駅に。ほぼ3倍になる。

添田~日田で運行されている日田彦山線の代行バス。【撮影:鉄道プレスネット】

6月30日にJR九州が発表した。福岡県側の一般道区間(添田~彦山)は12駅で従来より8駅増える。県境部の専用道区間(彦山~宝珠山)は彦山駅を除く5駅で2駅の増加。大分県側の一般道区間(宝珠山~夜明)は宝珠山駅を除き10駅増えて13駅になる。

久大本線への乗り入れに相当する一般道区間(夜明~日田)は夜明駅を除き7駅で5駅の増加。ただし光岡~日田に設けられる途中3駅は朝夕の一部便のみ停車する。

各駅の駅名は次の通り(◆=従来の鉄道駅、※=朝夕の一部便のみ経由)。

◆添田
畑川(医院前)
塚原
野田
◆歓遊舎ひこさん
貴船橋
◆豊前桝田
柳原
下落合
屋形原
旧英彦山中学校前
◆彦山
深倉
◆筑前岩屋
棚田親水公園
◆大行司
◆宝珠山
吉竹
竹本
名本
◆大鶴
大明小中学校前
方司口
伏尾
◆今山
釘原
小鶴
上村
祝原
◆夜明
北友田
南友田
◆光岡
※林工西口
※昭和学園前
※日田市役所前
◆日田

BRTひこぼしラインに設置される駅の計画。【画像:JR九州】

日田彦山線・添田~夜明は2017年の九州北部豪雨で被災し、現在は代行バスが運行中。利用者が少ないことから鉄道の復旧が断念され、バス高速輸送システム(BRT)に転換されることになった。開業は来年2023年夏の予定。

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