奥羽本線は10月8日「全線再開」8月の大雨で不通、五能線は年内に一部再開へ



JR東日本の秋田支社は9月28日、8月の大雨の影響で運休中の路線について、一部区間の運転再開の見通しを発表した。

奥羽本線の大館駅。【画像:K.M=KARIBITO/写真AC】

奥羽本線・鷹ノ巣~大館は10月8日頃からの運転再開を予定。これにより同線は全線の運転が再開される。五能線・岩館~深浦は線路設備などの復旧を行い、今年2022年内の運転再開を目指す。

一方、五能線の深浦~鰺ケ沢は線路設備などの復旧を行うが、現時点では運転再開の時期に関する見通しは立っていないという。

JR東日本の東北各線は8月の大雨で大きな被害が発生した。同社が公表した8月25日時点の被害状況によると、奥羽本線では土砂流入(2カ所)や盛土・道床流出(4カ所)など約20カ所で被害が発生し、五能線でも土砂流入(39カ所)や盛土・道床流出(13カ所)、橋梁の変状(4カ所)など約70カ所で被害が発生している。

JR東日本は現在も奥羽本線と五能線のほか、津軽線・蟹田~三厩や花輪線・鹿角花輪~大館、米坂線・今泉~坂町、磐越西線・喜多方~山都で運転を見合わせている。秋田内陸縦貫鉄道も秋田内陸線・鷹巣~阿仁合の運転見合わせが続いている。

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