南武線・矢向~武蔵小杉の高架化「都市計画決定」川崎市の審議会が答申



川崎市の都市計画審議会は7月31日、JR南武線・矢向~武蔵小杉を高架化する連続立体交差事業(連立事業)の都市計画を原案通り答申した。8月中にも都市計画が決定されるとみられる。

南武線の鹿島田駅近くにある踏切。高架化で解消される。【撮影:草町義和】

都市計画の決定が答申されたのは、矢向駅がある幸区塚越4丁目地内(横浜市界)から武蔵小杉駅手前の中原区上丸子山王町2丁目地内までの約4400m。このうち幸区3丁目~中原区下沼部の約3570mをかさ上げ式(高架線)とし、この前後の合計約830mを地表式とした。

この連立事業は矢向~武蔵小杉の約4.5kmを高架化し、9カ所の踏切を解消するもの。川崎市は昨年度2023年度末の都市計画決定を目指していたが、鉄道と道路の重複部分について再検討を実施。高架下の利用法について関係者との調整が改めて必要になったことなどもあり、都市計画決定が遅れていた。

南武線・矢向~武蔵小杉の平面図と縦断面図。【画像:川崎市】

川崎市は都市計画の決定後、事業認可の手続きを進めて今年2024年11~12月ごろの認可を目指す。高架化の完了は2038年度の予定。

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