岩手北部の鉄道・バス4社「MaaS」展開 一周型のデジタルチケットも発売



「北いわてMaaS」に参加するIGRの列車。【画像:KUZUHA/写真AC】

岩手県北部の鉄道・バス4社で構成される「北いわてMaaS推進協議会」の浅沼康揮会長(IGRいわて銀河鉄道社長)は9月29日、「北いわて圏域」で移動サービス一体化事業(MaaS=マース)を10月6日から行うと発表した。

協議会にはIGR・三陸鉄道・岩手県北バス・JRバス東北の4社が参加。スマートフォン向けのアプリ「北いわてMaaS」を展開し、運行情報や観光・店舗の提供、デジタルチケットの購入サービスを一体的に提供する。

「北いわてMaaS」アプリの画面イメージ。【画像:北いわてMaaS推進協議会】

デジタルチケットは「きたいわてぐるっとパス」(5200円)や「御所野縄文きっぷ」(1500~3700円)を発売する。このうち「きたいわてぐるっとパス」は、4社の鉄道・バスによる盛岡~二戸~久慈~宮古~盛岡のルートを片側一方向に限り、どこから乗っても乗り降り自由の周遊型切符。有効期間は3日間だ。

このほか、協議会の4社は公共交通情報の標準化やアプリへのデータ提供、公共交通利用者のデータの収集などを共同で行う。

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