盛岡市「イオンモール新駅」駅前広場の工事に着手へ 田沢湖線に新設、近くにICも



盛岡市は前潟駅(仮称)の駅前広場の整備に着手する。同市は9月24日、整備工事の一般競争入札を公告した。開札は10月15日の予定。

前潟駅は田沢湖線の盛岡~大釜間に新設される。【画像:国土地理院地図、加工:鉄道プレスネット編集部】

前潟駅はJR東日本が運営する田沢湖線の盛岡~大釜間に設けられる新駅。位置は盛岡駅から約3.4km、大釜駅から約2.6kmの地点になる。線路の南側にホームと駅舎を整備する計画で、駅前広場として駅舎の西側にロータリーを設ける。

前潟駅予定地の周辺には大型商業施設「イオンモール盛岡」や東北自動車道の盛岡インターチェンジがあり、市街地化も進んでいる。このため周辺地域の道路の混雑が激しくなり、地元住民やイオンモールが新駅の整備を要望していた。

前潟駅とイオンモール盛岡・盛岡ICの位置。【画像:国土地理院地形図、加工:鉄道プレスネット編集部】

前潟駅の事業費は約11億円で、盛岡市がすべて負担する請願駅(地元負担を条件に整備する駅)だが、イオンモールが整備費の一部(2億円)を盛岡市に寄付する。今年2021年2月、盛岡市とイオンモールが前潟駅の整備に関する協定書を締結し、具体化に向け動き出した。

利用者数は1日約2600人の見込み。盛岡市は2023年3月の開業を目指している。

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