青梅鉄道公園「リニューアル」9月から休園、保存車両の見直しも検討へ



JR東日本・東日本鉄道文化財団・東京都青梅市の3者は4月26日、青梅鉄道公園を9月から休園すると発表した。設備の老朽化を受けてリニューアルする。

青梅鉄道公園で保存されているED16形の1号機。上越線や青梅線で運用された。【画像:suzuto/写真AC】

リニューアルのコンセプトは「中央線・青梅線の鉄道の歴史を伝える学びの場」。開園時に建てられた記念館の建替などを行う。入園方法や園内設備などを見直して「サステナブルな運営」を目指す。

休園期間は9月1日から2025年度末の予定。早ければ2026年春にも再オープンするとみられる。3者はリニューアルの内容や時期などの詳細について、改めて案内するとしている。

青梅鉄道公園は1962年、国鉄の鉄道90周年事業として青梅市の永山公園内に開園。明治期から昭和期にかけ国鉄線で運用されていた蒸気機関車・電車の合計10両が展示保存されている。

3者によると、青梅鉄道公園は開園から60年が過ぎて設備が老朽化。このほど、鉄道開業150年事業の一環としてリニューアルすることにしたという。リニューアルに際しては「展示物、展示車両の見直し、追加など」を検討するとしており、車両の入替が行われる可能性が高い。

現在の保存車両は次の通り。

●蒸気機関車
2120形(2221)
5500形(5540)
8620形(8620)
9600形(9608)
C11形(C11 1)
D51形(D51 452)
E10形(E10 2)

●電気機関車
ED16形(ED16 1)

●電車
クモハ40形(クモハ40054)
新幹線0系(22-75)

過去に展示されていた4両のうち、蒸気機関車のC51形(C51 5)と1等展望車のマイテ39形(マイテ39 11)は鉄道博物館(さいたま市)に移設。110形蒸気機関車(110)は桜木町駅(横浜市)に隣接する商業施設に移設された。食堂車のスシ28形(スシ28 102)は現地で解体されている。

《関連記事》
国鉄1等展望車「マイテ49」どんな車両? 京都鉄道博物館「収蔵」でどうなる
明治村の蒸気機関車「12号」3年8カ月ぶり営業運行 国内最古の動態保存