上野~青森「在来線12時間」直通ツアー E653系「国鉄色」東北本線130周年



JR東日本の仙台支社とびゅうトラベルサービスは7月21日、在来線の上野~青森間を直通する列車で移動するツアーを企画したと発表した。東北本線の全線開通130周年を記念したもの。9月に実施する。

「東北本線130周年号」で使われるE653系の国鉄特急色編成。【画像:まさきM/写真AC】

旅行商品専用の団体臨時列車「東北本線130周年号」に乗り、在来線の東北本線・いわて銀河鉄道線・青い森鉄道線の上野~青森間を片道約12時間かけて移動する。車両はE653系特急型電車のうち、かつての国鉄特急色(クリーム+赤)で車体を装飾した車両(7両編成)を使用する。E653系の国鉄色編成が仙台~青森間を走るのは初めてという。

運転日と時刻は次の通り。

●9月11日
上野8時02分発→青森20時15分着
※途中停車駅は大宮・宇都宮・黒磯・郡山・岩沼・仙台・一ノ関・盛岡・八戸・野辺地の各駅

●9月12日
青森8時20分発→上野20時30分着
※途中停車駅は八戸・盛岡・一ノ関・仙台・福島・郡山・矢吹・宇都宮・大宮の各駅

車内に乗車記念スタンプを設置するほか、車内放送体験やヘッドマークとの記念撮影といったイベントも車内で行われる。

「東北本線130周年号」を利用する旅行商品の申込みは、7月21日からびゅうトラベルサービスのウェブサイト「日本の旅・鉄道の旅」などで受け付ける。旅行代金は「東北本線130周年号」上野~青森間往復、青森泊(二人1室)の1泊2日コースで大人4万8800円・子供3万8800円。上野→仙台間や青森→上野間の片道乗車コースなども発売される。

東北本線は1883年から1891年にかけ、上野~青森間が日本鉄道の路線として開業。1906年に国有化されて国鉄線になり、のちに東北本線という線名が付けられた。1987年の国鉄分割民営化でJR東日本が引き継いだが、東北新幹線の盛岡~新青森間の開業に伴い、東北本線の盛岡~青森間は第三セクターのIGRいわて銀河鉄道と青い森鉄道に引き継がれた。

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