JR東日本の盛岡支社は、国鉄時代に東北本線・釜石線・山田線経由で盛岡~盛岡を結んでいた循環列車「五葉」「そとやま」を夏の臨時列車として9月に復活運行する。
運行日と運行経路、時刻は次の通り。
●快速「五葉1号」(9月28日)
盛岡9時40分→(東北本線)→花巻10時15分→(釜石線)→釜石12時49分
●快速「五葉2号」(9月28日)
釜石13時05分→(三陸鉄道リアス線)→宮古14時47分→(山田線)→盛岡17時22分
※1978年10月2日ダイヤ改正時点の急行「五葉」
盛岡12時28分→花巻13時16分→釜石15時00分→宮古16時19分→盛岡18時25分
●快速「そとやま1号」(9月29日)
盛岡8時51分→(山田線)→宮古11時55分→(三陸鉄道リアス線)→釜石13時32分
●快速「そとやま2号」(9月29日)
釜石14時45分→(釜石線)→花巻17時13分→(東北本線)→盛岡17時46分
※1978年10月2日ダイヤ改正時点の急行「そとやま」
盛岡8時58分→宮古11時13分→釜石12時25分→花巻14時16分→盛岡14時50分
循環列車として運行されていたころの「五葉」「そとやま」は急行だったが、今回は快速列車として運行。釜石駅を境に運行区間を分けるが、乗り継ぎは可能なダイヤ設定だ。釜石~宮古は国鉄・JR山田線だったが2019年に三陸鉄道が経営を引き継いでおり、「五葉2号」「そとやま1号」は三陸鉄道リアス線に乗り入れる。車両はキハ110系気動車の2両編成で全車自由席。
「五葉」「そとやま」は盛岡と三陸海岸エリアを結ぶ準急として1965年に運行開始。翌1966年に急行に格上げされた。盛岡駅から「五葉」は反時計回り、「そとやま」は時計回りで循環して盛岡駅に戻る経路だった。1982年に「五葉」は廃止。「そとやま」は運行区間を盛岡~宮古に縮小して快速列車に格下げされたのち消滅している。
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