鉄道趣味団体「鉄道友の会」は5月23日、第64回(2024年)のローレル賞(優秀車両)として大阪メトロの400系電車を選定したと発表した。
400系は大阪・関西万博の会場アクセス路線となる中央線用として製造された新型車両。宇宙船をイメージしたデザインを採用したのが特徴だ。車内のロングシートは向かい合う座席の位置をずらすことで、大型荷物を持つ客などが利用しやすい空間を確保。6両編成中の1両は地下鉄車両として珍しいクロスシートを設けた。
自動運転にも対応しており、本年度2024年度には運転免許を持たない添乗員が乗務する方式の自動運転(GoA2.5)の実証実験を予定している。
鉄道友の会は「既存系列の車両とは一線を画すデザイン性と多様な需要に応える設備を兼ね備えた車両である」とし、400系をローレル賞に選定したとしている。
鉄道友の会はこのほか、宇都宮ライトレール(ライトライン)のHU300形電車もローレル賞に選定。東武鉄道のN100系電車「SPACIA X(スペーシアX)」をブルーリボン賞に選定した。
《関連記事》
・東武鉄道N100系「2024年ブルーリボン賞」に 「多くのファクターが高水準」
・ライトラインHU300形「2024年ローレル賞」に 「改善望まれる」異例の意見付き