相鉄本線・西谷~二俣川の地下化、環境アセス準備書縦覧へ 13年後の完成目指す



地下化が計画されている相鉄本線の鶴ケ峰駅付近。【撮影:草町義和】

横浜市は12月25日から、「(仮称)相模鉄道本線(鶴ヶ峰駅付近)連続立体交差事業」の環境影響評価(環境アセス)準備書の縦覧を始める。

期間は12月25日から来年2021年2月8日までの予定。縦覧会場は旭区役所の広報相談係と保土ケ谷区役所企画調整係になる。意見書の提出先は環境創造局の環境影響評価課。

この連続立体交差事業(連立事業)は、相模鉄道(相鉄)本線の保土ケ谷区西谷町(西谷駅付近)から旭区二俣川2丁目(二俣川駅付近)まで約2.8kmを事業実施区域とする都市計画事業。鶴ケ峰駅とその前後の約2.1kmを地下化して、5カ所の「開かずの踏切」を含む10カ所の踏切を解消して道路混雑の緩和を図る。

相鉄本線の位置。鶴ケ峰駅とその前後の区間(赤)を地下化する。【画像:国土地理院地図/加工:鉄道プレスネット編集部】

途中の鶴ケ峰駅は相対式ホーム2面2線の地下駅になる。地下トンネルの大半は複線の円形トンネルを採用し、鶴ケ峰駅は箱型トンネルで整備することが考えられている。

横浜市はこの区間の連続立体化について、高架式と地下式の2方式を比較検討。その結果、高架式は踏切の解消数が地下式より2カ所減り、想定される事業期間も高架式のほうが地下式より7年長い約18年になることから、地下式を選択したという。

現在は都市計画と環境アセスの手続きが並行して進められている。横浜市は2022年度の事業認可を目指しており、完成目標時期は13年後の2033年度としている。