JR東日本は4月4日、同社のICカード「Suica」の改札システムを新しくすると発表した。まず北東北の3エリアに新改札システムを導入する。
現在の「Suica」改札システムはICカードのタッチ時に改札機で運賃計算などの処理を行っている。これに対し新改札システムは、改札機とネットワークでつながったセンターサーバーで運賃計算などを実施する。
JR東日本によると、高速化したサーバーと通信ネットワークにより、首都圏の鉄道利用に求められる高速処理に対応。現在の改札機に比べ処理スピードが向上し、複雑な計算処理も可能になる。
また、サーバー台数の変更やほかのサーバーシステムとの連携などによりサービス機能の拡張性が向上。将来の機能向上などの改修作業では工期の短縮が図られ、コストダウンにつながるという。
青森・盛岡・秋田の北東北3エリアでは5月27日から「Suica」が利用可能に。これと同時に新改札システムが導入される。首都圏・仙台・新潟の各「Suica」エリアでも夏以降、新改札システムが順次導入される予定だ。「Suica」の利用方法は従来と変わらない。
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