広島電鉄3100形の宮島線~市内線「直通色」復活 現行塗装3編成の撮影会も



広島電鉄は8月22日、宮島線開業100周年記念事業の第2弾として3100形の「宮島線直通色塗装」を復活させると発表した。これに先立ち現行塗装の3100形の撮影会イベントを9月18日に実施する。

直通色を復元するのは3100形3編成のうち第3101号の1編成。現在は緑とクリームの2色だが、9月下旬に直通色のオリエントピーチ色で塗装する。3100形は1985年、2両連接の2500形を改造して3両連接とした電車。直通色の復元に際しては3100形としてデビューした当時の姿にする。

3100形「直通色」の想像画。【画像:広島電鉄】

直通色塗装の復元前になる9月18日には3100形の撮影会を荒手車庫(商工センター入口駅すぐ)で実施。車庫内に並べられた現行塗装の3100形3編成を撮影する。通常の運行時には表示することのない行き先を含め、申込時のアンケートにより希望の多かった方向幕を表示する予定だ。

実施時間は11~12時と14~15時の2回で各回先着30人を募集する。参加費は5000円。申込みは8月29日の12時からイベント案内サイト「peatix」の専用ページで受け付ける。

広島電鉄によると、宮島線と市内線の直通運転は1950年代後半に開始。その際、直通運転用の車両はほかの車両とは異なるオリエントピーチ色(通称「直通色」)で塗装し、直通車両であることが分かりやすいようにした。

その後、1980年の3500形に始まる新型電車の導入では「ぐりーんらいなー」塗装を採用。1997年導入の3950形からは形式ごとに固有の塗装を採用している。車両の更新が進んだ結果、現在は直通色で塗装された車両が消滅したという。

現在の3101号。【画像:広島電鉄】
直通色をまとった2500形。【画像:広島電鉄】

広島電鉄は直通色の復元のほか、沿線利用者や電車ファン向けに宮島線100周年記念のイベント・企画を継続的に実施していくとしている。

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