近鉄「足湯列車」4年ぶり名古屋~湯の山で運行 観光列車「つどい」に足湯設置



近鉄と三重県の菰野町、菰野町観光協会は11月13日、車内で足湯を体験できる「足湯列車」を近鉄名古屋~湯の山温泉で運行すると発表した。近鉄が「足湯列車」を運行するのは4年ぶり。

近鉄の観光列車「つどい」。【画像:写真AC】

観光列車「つどい」の2号車にヒノキ造りの足湯キット(4人用2台)を設置。菰野町職員が菰野温泉の源泉から採取した湯を使用する。菰野町観光協会による菰野町の地酒・特産品や菰野町観光協会公式キャラクター「こもしか」のグッズなどの車内販売も行う。

「つどい」2号車に設けられた足湯のイメージ。【画像:近鉄】

また、特典として「コースター型記念乗車証」をプレゼント。御在所ロープウエイの往復運賃割引などを受けられる「湯の山温泉割引手形」もプレゼントする。

運行日は12月16日から来年2024年1月21日までの土曜・休日(計11日)。時刻は第1列車が近鉄名古屋10時06分発→湯の山温泉11時50分着、第2列車が湯の山温泉15時38分発→近鉄名古屋17時23分着になる。直通運行だが近鉄四日市駅での乗り降りも可能だ。

「つどい」観光列車料金は大人510円・子供260円で、乗車区間に応じた乗車券も別途必要。近鉄主要駅(特急券発売駅)の窓口で乗車日の1カ月前から販売する。足湯を利用する場合は乗車後に足湯利用券(100円)を2号車バーカウンターで購入する必要がある。足湯の利用時は購入順に指定する。

「つどい」2号車のバーカウンターのイメージ。【画像:近鉄】

「つどい」は2000系電車を改造した観光列車で、伊勢神宮の式年遷宮にあわせ2013年にデビュー。車両の形式も2013系に変更された。2018年には車体をブラウンベースの塗装に変更し、車内に足湯を設置するなどリニューアルされた。2020年以降はコロナ禍を受け「足湯列車」としての運行が中断していた。

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