大雨による運休区間まとめ(8月10日19時) 新たな被害が発生、再開延期の区間も



国土交通省が8月10日7時30分時点の情報としてまとめたところによると、8月3日から続く大雨の影響で運転を見合わせている路線は4事業者9路線に上る。

路盤が流出した奥羽本線の大釈迦~鶴ヶ坂。【画像:JR東日本】

米坂線は米沢~今泉のみ臨時ダイヤで運転を再開し、いわて銀河鉄道線は全線の運転を再開。磐越西線は喜多方~野沢で代行バスの運行が始まった。一方、奥羽本線や五能線などは8月9日の大雨で新たな被害が発生して運休区間が拡大。再開時期が事実上延期された区間も生じている。

国土交通省や鉄道各社の発表によると、大雨によるおもな運休区間は次の通り(8月10日19時時点まとめ)。これ以外の区間でも列車の一部運休や遅れが生じている場合がある。

JR北海道

宗谷本線:音威子府~稚内
・音威子府~筬島で土砂流入
・8月12日に再開見込み

JR東日本

津軽線:蟹田~三厩
・大平~津軽二股で道床流出
・8月3日から10日前後で再開の見込みだったが8月9日の大雨で復旧のめど立たず

奥羽本線:八郎潟~東能代~大館~浪岡
・下川沿~大館で盛土流出(復旧工事は終了)
・今後の降雨や増水、避難指示発令などの状況を踏まえて再開を判断

奥羽本線:浪岡~新青森
・大釈迦~鶴ヶ坂で路盤流出
・再開には時間がかかる見通し

五能線:東能代~能代
・今後の降雨や増水、避難指示発令などの状況を踏まえて再開を判断

五能線:能代~弘前
・大間越~白神岳登山口と陸奥赤石~鰺ケ沢で橋梁被害、ほかにも路盤流出
・8月4日から10日前後で全線再開の見込みだったが8月9日の大雨で復旧のめど立たず、運休区間も拡大
・再開には時間がかかる見通し

男鹿線
・今後の降雨や増水、避難指示発令などの状況を踏まえて再開を判断

米坂線:坂町~今泉
・羽前椿~手ノ子で橋梁倒壊
・河川水位が低下したあとで詳細調査を実施予定
・当面のあいだ運転見合わせ

磐越西線:野沢~喜多方
・喜多方~山都で橋梁倒壊
・河川水位が低下したあとで詳細調査を実施予定
・8月10日から代行バス運転中

JR西日本

北陸本線:敦賀~武生
・8月11日始発から運転再開予定

JR貨物

秋田貨物~大館
・8月11日昼頃再開予定

大館~青森信号場

米原~南福井
・8月11日5時頃再開予定

山科~近江塩津
・8月11日5時頃再開予定

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