常磐線3月24日までに全線再開へ、阿武隈急行めど立たず 福島県沖地震の運休区間



3月16日に福島県沖で発生した地震の影響による鉄道の運休区間は、3月21日18時時点で東北新幹線の那須塩原~盛岡間と常磐線の富岡~新地間、阿武隈急行線の3線3区間になった。

常磐線の原ノ町駅。【撮影:草町義和】

JR東日本はあす3月22日、東北新幹線の那須塩原~郡山間と一ノ関~盛岡間で運転を再開。常磐線も復旧作業の進展により、富岡~原ノ町間で運転を再開する予定だ。3月24日には、常磐線の原ノ町~新地間で運転再開の予定だ。

阿武隈急行線は全線で運転再開のめどが立っていない。国土交通省の東北運輸局が3月18日15時時点の情報として発表したところによると、福島学院駅構内でホーム笠ブロックの張り出し、張ブロックの陥没を確認。瀬上~向瀬上間では擁壁の損傷により道床の流出や軌道のゆがみが確認されている。このほか、阿武隈川橋梁も損傷したという。

※追記(2022年3月21日20時06分):東北本線で地震の影響とみられる設備の新たな損傷が確認されたため、内容を一部修正しました。

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