三岐鉄道もと西武車「引退」始まる 851系にヘッドマーク、記念切符も



三岐鉄道は三岐線(三重県)で運用している851系電車の第851編成に引退記念ヘッドマークを取り付けた。3月から第851編成の引退記念切符も発売する。

三岐鉄道851系の第851編成(右)。【撮影:草町義和】

ヘッドマークのデザインは2種類。三岐鉄道は「『西武所沢工場で誕生し、西武鉄道線で活躍。その後、甲種輸送にて三岐線に活躍の場を移し、いよいよ引退の時を迎える』と、人生(車生?)になぞらえたストーリー風のデザイン」にしたとしている。当分のあいだ掲出する予定。

また、3月17日から「851編成さようなら記念 三岐線一日乗車券」を発売。こちらもデザインは2種類で、D型硬券にヘッドマークをデザインしている。発売額は各1200円。発売期間は8月31日までの予定だが、各500枚の限定販売になる。

第851編成に取り付けられたヘッドマークのイメージ。【画像:三岐鉄道】
第851編成の引退記念切符のイメージ。【画像:三岐鉄道】

三岐鉄道の現在の旅客車両はすべて西武鉄道からの譲受車で8編成ある。同社は昨年2024年、これらの車両の更新用としてJR東海から211系電車を譲り受けた。211系は今年2025年には営業運行に入る見通し。これに伴い、もと西武車の8編成が順次引退することになる。

三岐鉄道がJR東海から譲り受けた211系。【画像:三岐鉄道】
851系の第851編成。【撮影:草町義和】

三岐鉄道は、もと西武車の8編成の引退ごとにデザインを変えたヘッドマーク(8回9種類)を掲出する方針。同社によると、今後のデザインは未定という。

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