東急所属の目黒線車両「8両編成化」4月上旬から 相鉄直通列車にも使用



東急電鉄は1月27日、目黒線で4月上旬から8両編成列車の運転を始めると発表した。同社に所属する目黒線用の車両を1年ほどかけて、すべて8両編成化する。

目黒線の新型車両3020系。【画像:東急電鉄】

目黒線は現在、新型車両の3020系(3編成)や同線との相互直通運転を行っている他社局の車両も含め、すべての列車が6両編成で運転されている。目黒線の全13駅で8両編成に対応したホームドアなどの整備が進み、直通先の路線でも対応工事が完了することから、東急電鉄は同社に所属する目黒線用の車両(全26編成)の8両編成化を決めた。

8両編成の列車は4月上旬から営業運転を開始。現在の6両編成に中間車を2両増結する。増結する車両にはフリースペースを設けてバリアフリー対応を強化。LED蛍光灯一体型の防犯カメラも搭載する。これに先立つ3月からは、奥沢駅の通過線の使用開始と目黒線ダイヤ改正の実施により、朝の一部上り急行列車で目黒~日吉間の所要時間短縮を図る。

全26編成の8両編成化は、東急線と相鉄線をつなぐ新線(東急新横浜線・相鉄新横浜線)が開業する2023年3月までに完了する予定。相鉄線内から新線を経由して東京都心に直通する列車でも、東急電鉄所属の目黒線8両編成列車が使われる。8両編成化により、1編成あたりの定員は現在の約890人から約1190人に変わり、35%増加する。

東急目黒線は東京メトロ南北線・埼玉高速鉄道線・都営三田線との相互直通運転を行っており、これらの路線でも8両編成の列車の運転が始まる。都営三田線では8両編成の新型車両6500形の営業運転が5月14日から始まる予定だ。

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