三菱商事がミャンマー国鉄の新型車両244両を受注 スペインCAFが製造



三菱商事は12月8日、ミャンマー国鉄から合計246両の新型車両を受注したと発表した。ヤンゴン環状線向け新型車両66両とヤンゴン・マンダレー幹線鉄道向け新型車両180両を納入する。

ミャンマー国鉄のヤンゴン環状線に導入される新型車両のイメージ。【画像:三菱商事】

両プロジェクトの契約総額は約690億円。日本・ミャンマー両政府が締結した円借款を充当する。車両はスペインの鉄道車両メーカー「CAF社」が日本製の機器類を採用して製造。2023年から2025年にかけ順次納入する予定だ。

三菱商事とCAF社のイメージ動画によると、ヤンゴン環状線向けの新型車両は片側3カ所にドアを設けたロングシート。ヤンゴン・マンダレー幹線鉄道向け新型車両は片側1カ所(車体中央部)にドアを設置。座席は一人ずつ独立したタイプで背もたれが傾斜した4人がけ(一部は2人がけ)ボックスシートが設置されている。

ヤンゴン・マンダレー幹線鉄道とヤンゴン環状線の位置。【画像:三菱商事】

三菱商事によると、ミャンマー最大の商業都市ヤンゴン中心部の約46kmを結ぶ環状線は現在、一周の所要時間が約170分。新型車両は約110分に短縮可能だ。ヤンゴン・マンダレー幹線鉄道向けの新型車両は、ヤンゴン~マンダレー間の新型車両は、ヤンゴンから首都ネピドーを経て第2の商業都市マンダレーに向かう約620Kmの幹線鉄道を走り、所要時間は現在約15時間のところ約8時間程度に短縮できるという。