愛知環状鉄道の運賃改定「ダイヤ改正と同日」実施 運休中「ゆうシャトル」廃止へ



愛知環状鉄道は12月13日、運賃改定を来年2025年3月15日に実施すると発表した。同社が実施するダイヤ改正と同日。平均で14.3%値上げする。

愛知環状鉄道の列車。【撮影:草町義和】

定期外は16.4%の値上げ。普通旅客運賃は初乗り(1~3km)が現行180円のところ30円値上げして210円になる。岡崎~三河上郷や愛環梅坪~八草など10~12kmの区間は60円値上げの400円。25kmを超える区間は一律100円の値上げで、岡崎~高蔵寺45.3kmは現行890円を990円に改定する。

定期旅客運賃は通勤15.1%の値上げに対し、通学は5%の値上げに抑える。10~12kmの区間の場合、1カ月で通勤が2120円値上げの1万6240円。通学は460円値上げの9540円になる。

愛知環状鉄道の瀬戸市駅。【撮影:草町義和】

愛知環状鉄道は昨年2023年12月に鉄道事業の旅客運賃上限認可を申請。今年2024年3月に認可されたが、運賃改定の実施日はこれまで未発表だった。2025年3月15日に実施するダイヤ改正と同時に運賃を改定する。

このダイヤ改正では一部列車の時刻を1~2分程度修正する。平日の夕方に三河豊田~新豊田で運行されていた「ゆうシャトル」はコロナ禍を受けて2021年3月以降は運休しているが、今回の改正で時刻表から削除。定期列車としては廃止する。ただし愛知環状鉄道は「今後は、お客様のご利用状況等を踏まえ、必要に応じ臨時列車として運転いたします」としている。

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