奥羽本線の日中普通列車が1年運休 東北・山形新幹線「アプローチ線」工事で



JR東日本の仙台支社は12月22日、奥羽本線(山形線)・福島~庭坂間で日中帯の普通列車の運転を休止し、代行バスを運転すると発表した。東北新幹線と奥羽本線(山形新幹線)の線路をつなぐ福島駅「アプローチ線」の改良工事に伴うもの。

山形線の普通列車。【画像:nozomi500/写真AC】

運休期間は来年2022年3月12日から約1年間の予定。代行バスは下り福島発12時14分・15時27分の2本と上り庭坂発13時56分の1本が運転される。所要時間は福島~笹木野間が約19分、笹木野~庭坂間が約12分。

アプローチ線は現在、東北新幹線の下り線と山形新幹線をつなぐ1本だけで、下り列車だけでなく上り列車も1本のアプローチ線を使用している。このため降雪などによる遅れや運休が発生した場合、下り列車の遅れや運休が上り列車にも影響するといった問題を抱えていた。

JR東日本は今年2021年5月から、山形新幹線と東北新幹線の上り線をつなぐアプローチ線の工事に着手。これによりアプローチ線が2本になり、トラブル発生時の復旧時間の短縮が図られる。完成は2026年度末の予定。

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